勃起の仕組み

男性にとって勃起不全や勃起力が弱くなる事は、大きな問題です。こうした時に、自己判断でED治療薬や精力剤を服用するのではなく、必要に応じて専門医の診断・治療を受ける事が必要です。その為には勃起メカニズムや仕組みを正しく知り、メカニズムに関わる身体の部位に何らかの異常が生じている可能性がある事を知っておく必要があります。

勃起メカニズム・仕組みは、想像以上に複雑なものと言えます。男性が性的興奮や刺激を受けると、脳内の中枢神経が興奮し、その情報が脊髄の中の神経を通じて陰茎へと伝達されます。
この脳からの信号が陰茎に伝達されると、陰茎の左右にある陰茎海綿体に一気に血液が流れ込む事で勃起が生じると言う仕組みになっています。海綿体はよく知られている細い糸のような血管が無数に集まったスポンジ状の組織です。この海綿体に血液が大量に流れ込むメカニズム・仕組みの詳細は以下のように少し複雑です。

普段は海綿体に繋がる血管や平滑筋は収縮した状態で、大量の血液が流れ込まない様になっていますが、陰茎に性的興奮が伝達されると、体内で一酸化窒素が放出され、これが海綿体に通じる動脈やバルブの働きをしている動脈を緩めるように働き、また海綿体の平滑筋も体内物質であるGMPと言う物質の増加で緩み。大量の血流を受け入れられる状態となります。
こうして海綿体に大量に血液が流れ込み、海綿体の毛細血管が血流でパンパンに硬くなり、勃起が生じると言うメカニズムとなっているのです。

一方で、勃起は射精したり性的興奮が治まると、自然と終わります。これにも体内の仕組みが働いているのです。性的興奮が治まると、GMPは海綿体内にあるPED5と呼ばれる物質によって分解され、GMPが減少する事で拡張していた血管が元に戻り、陰茎海綿体の血液も体内に戻っていきます。こうして勃起は終わり、萎えた状態に戻ります。

以上のように、意外と複雑なメカニズムで勃起が起こり、それが治まっていく事が何となく理解されたでしょう。このメカニズムで分かる様に、勃起には脳、神経、陰茎部が関わり、陰茎部の細かな部位が一酸化窒素、GMP、PED5と言った体内物質の触媒的な働きで、連動して変化する事で起こっているのです。

従って、勃起不全には上記の勃起メカニズムに関わる身体の部位が、病気や怪我の後遺症で正常な機能を果たせない為に起こっている事もあり、何か異常を感じた場合には、専門医の診断を受ける事が必要と言えるのです。